備忘録

本来の自分を取り戻す旅

ありのままでは認められないと思っていた

子育てや夫婦関係に行き詰って、色々な育児書や心理学関係の本を読み漁ったりしてきた。その時はその本に書いてあった内容で解決するような気がするんだけど、しばらくすると元通り。40歳を超えて、自分の残された人生にも不安を感じ始めた。「私はこんなもんじゃない」というプライドみたいなものと、一方で何もかもうまくいかない閉塞感や他責・自責思考が何年も積みあがっていって、がんじがらめになっていた。

 

何百回、何千回目かの解決策探しをしていて、ひょんなことから新開マキさんの本に出会った。私は昨今話題の宗教2世でもあったので、スピリチュアルっぽいことへの抵抗はあまりない。そういう目に見えない力がある前提で育ったから。

だけど、今はそこから距離を置いているせいもあって「思考」で生きようと、「思考」でなんとかしようとしている感じがあったな、と本を読んで思った。そして、それではどうにもなってこなかったな、と振り返った。

自分軸自分軸と言われるけれど、その自分は最悪で、価値がなくて、そんな自分が何をよいと思い、心を動かされるのかもよくわかない最近だった。

本を読みながら、ずうっと遠くに置き忘れてきている自分、みたいなものを感じた。

最初はそれさえもどんなものか分からなかったけど、昔のことを思い出しながら読み進めていくうちに、「ありのままじゃ認められない」と思っていたのかな、と思いついた。

 

小学生~高校までは勉強ができる私。

中学~ 勉強もできるけど下ネタやサブカル好きで、まじめそうだけどユニークな私。

社会人 事務とかだれでもできる仕事じゃなくてクリエイティブな仕事をかじっている私。

今   会社員ではなくフリーランスで仕事も育児もいいとこどりできている私。

 

何か自分に価値がないと、人より秀でている(それが自分の弱さを隠すための逃げをカモフラージュするものであっても)ものがないと、心を強く保てなかった。

その事実を改めて認めることが、少しできた気がした。

 

そうすると、小さいころの心細くて、でもそんなんじゃいけない、私は強いんだ!と虚勢をはる自分がだんだん輪郭を伴って見えてきた。不安そうで、泣いてて、かわいそう。

でもこの私をどうしてあげたらいんだろう。小さい頃の私には、何もない。そして、今も。